【フェブラリー取扱説明書】

■フェブラリー取扱説明書

<ベテラン馬の激走条件>

【21年4歳8歳8歳】【15年5歳5歳5歳】【09年4歳4歳7歳】

【20年6歳7歳6歳】【14年4歳5歳6歳】【08年6歳8歳6歳】

【19年5歳6歳5歳】【13年5歳8歳7歳】【07年5歳7歳6歳】

【18年6歳5歳8歳】【12年6歳6歳6歳】【06年4歳5歳6歳】

【17年4歳7歳5歳】【11年5歳7歳4歳】【05年4歳4歳5歳】

【16年4歳4歳5歳】【10年5歳4歳5歳】【04年5歳4歳7歳】

 

上記は東京コース改修以降のフェブラリーS3着以内の馬齢を示したものです。全18R中14Rで4&5歳馬が勝ち馬となっています。東京ダ1600mで行われるフェブラリーSはその性質上から若さ溢れる馬が好走しやすい傾向にあります。そのような状況にも関わらず好走する6歳以上の馬にはいくつかの共通点が存在していることが判明しています。

 

21年2着/エアスピネル 前年武蔵野S3着(芝G1実績あり)

21年3着/8歳ワンダーリーデル 根岸S2着

20年1着/6歳モズアスコット 根岸S勝利(斤量58kg)

20年2着/7歳ケイティブレイブ GⅠ3勝馬

20年3着/6歳サンライズノヴァ 前年南部杯勝利

19年2着/6歳ゴールドドリーム FS好走 国内GⅠ6連続連対中

18年1着/6歳ノンコノユメ 根岸S勝利 FS好走

18年3着/8歳インカンテーション FS好走

17年2着/7歳ベストウォーリア FS好走

14年3着/6歳ベルシャザール 前走JCD勝利

13年2着/8歳エスポワールシチー FS好走 サクセスブロッケン世代

13年3着/7歳ワンダーアキュート FS好走 トランセンド世代

12年1着/6歳テスタマッタ FS好走 トランセンド世代

12年2着/6歳シルクフォーチュン 根岸S勝利 トランセンド世代

12年3着/6歳ワンダーアキュート トランセンド世代

11年2着/7歳フリオーソ 国内GⅠ6連続連対中

09年3着/7歳カネヒキリ 国内GⅠ3連勝中 カネヒキリ世代

08年1着/6歳ヴァーミリアン 国内GⅠ4連勝中 カネヒキリ世代

08年2着/8歳ブルーコンコルド 前年南部杯勝利

08年3着/6歳ワイルドワンダー 根岸S勝利

07年2着/7歳ブルーコンコルド 前年南部杯勝利

07年3着/6歳ビッググラス 根岸S勝利

06年3着/6歳ユートピア 前年南部杯勝利

 

上記は6歳以上で好走した馬と特記事項を示したものです。浮かびあがる点は3つ。

1つ目は、「とにかく強い」。ヴァーミリアンカネヒキリフリオーソのような当時国内G1で常に勝ち負けしているといった能力の高さは加齢に影響されにくいようです。とにかく「今」強い馬は加齢を理由に疑う必要はありません。

2つ目は、「ワンターンマイルG1の実績」。テスタマッタエスポワールシチーベストウォーリアが隔年でフェブラリーSを好走しています。この「隔年で好走」という事実を重く受け止めるべきです。また南部杯というFS最重要前哨戦での好走もベテラン馬の好走要因として複数挙げられています。

3つ目は、「根岸S勝利」。加齢とともにスピード能力が衰えるなかで、高いレベルのスピードとキレが要求される東京ダ1400の根岸Sを勝ち切るということは、その結果を持って即ち加齢による衰えを否定していることになるのだと考えます。

 

※20年2着ケイティブレイブや21年エアスピネルはサンプルとしては異端。ここをケアするには「GⅠ実績馬は注意」と手を広げるしかなさそうです。これをピンポイントで狙い打つのは難しそうで、馬券的に余裕がある&妙味を追い求めるのならば取り入れてみてもいいのでは。

 

南部杯フェブラリーS

(南部杯着順→フェブラリーS着順を表記)

21年該当なし

20年1着→ 3着(3人気)サンライズノヴァ

19年2着→ 2着(2人気)ゴールドリーム

18年該当なし

17年2着→ 2着(5人気)ベストウォーリア

16年該当なし

15年1着→ 3着(3人気)ベストウォーリア

14年2着→ 2着(1人気)ホッコータルマエ

13年1着→ 2着(9人気)エスポワールシチー

12年3着→ 2着(4人気)シルクフォーチュン

11年5着→ 3着(4人気)バーディバーディ

10年1着→ 1着(1人気)エスポワールシチー

   2着→ 3着(2人気)サクセスブロッケン

08年1着→ 2着(7人気)ブルーコンコルド

   2着→ 3着(3人気)ワイルドワンダー

07年1着→ 2着(2人気)ブルーコンコルド

06年1着→ 3着(11人気)ユートピア

   2着→ 2着(2人気)シーキングザダイヤ

05年該当なし

04年1着→ 1着(1人気)アドマイヤドン

02年1着→ 1着(1人気)アグネスデジタル

   3着→ 3着(2人気)ノボトゥルー

01年2着→ 2着(2人気)ウイングアロー

00年3着→ 1着(6人気)ウイングアロー

 

上記は2000年以降のフェブラリーSにおいて『南部杯好走→フェブラリーS好走』に該当する馬を挙げたものです。なお、南部杯好走馬の出走がなかった03年&09年を対象外としています。

南部杯好走馬がフェブラリーSで好走したのは20レース中16レース。近年はフェブラリーSにおける南部杯の重要度は低くなっているように思えますが、過去には11人気3着ユートピア、7人気2着ブルーコンコルド、9人気2着エスポワールシチーなど人気薄で激走しています。ワンターンマイル戦というコース形状を考えても南部杯こそがフェブラリーSでの最重要レースであることが分かると思います。

 

根岸Sの酷斤量>

20年1着(58kg) → FS1着モズアスコット

20年2着(58kg) → FS不出コパノキッキング

18年1着(58kg) → FS1着ノンコノユメ

17年2着(58kg) → FS2着ベストウォーリア

16年3着(58kg) → FS11着グレープブランデー

13年3着(58kg) → FS4着セイクリムズン

12年3着(58kg) → FS1着テスタマッタ

04年3着(59kg) → FS9着ノボトゥルー

上記は根岸Sで酷斤量(58kg以上)を背負って好走した馬の同年フェブラリーS成績を記したものです。次走フェブラリーSで凡走となったのはノボトゥルーグレープブランデーで過去にフェブラリーS優勝経験のある馬でした。またセイクリムズンは4着と善戦止まりでしたが16番人気と超人気薄でした。これらを踏まえると「根岸Sの酷斤量はフェブラリー好走へのカギ」と考えることができます。

 

~まとめ~

・6歳以上は以下の条件該当が必要

【1】とにかく強い【2】ワンターンマイルG1実績【3】根岸S勝利

南部杯好走馬は特注

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